子育てリーマンの不定期日記

日々の出来事や思ったことを徒然に綴るブログ

【教育改革(2)】大学入試改革

前回より、教育業界に起こる環境変化について書いています。
前回の記事はこちらです。
今回は、新学習指導要領に続いて、
大学入試改革について書きたいと思います。

工大接続改革

大学入試改革と言っていますが、
一方で、工大接続改革とも呼ばれます。
というのは、
高校と大学が一体となって教育改革を行っていくためです。
 
社会の変化に対応できる人材を育てていくため、
大学教育が変わり、
大学教育が変わることで、入試で評価するポイントが変わり、
それに対応するために高校教育が変わります。

センター試験が無くなる!?

2020年度より、現在のセンター試験ではなく、
大学入学共通テストが実施されるようになります。
(実際には、両方実施する移行期間が設けられるようです)
 
この大学入学共通テストでは、
従来の学力に加えて、
思考力・判断力・表現力等も問われるようになります

大学入学共通テスト

大学入学共通テストのポイントは大きく2つです。

国語と数学で記述式問題が出題

一つは、国語と数学で記述式問題が出題されるようになります。
現在はマークシート形式の試験ですが、
解釈した内容について、的確に説明できる力も求められます。
まぐれで正解というのは無くなりますね^^;
理科や社会についても同様の変化が起こっていくことも予想されます。

英語の4技能評価

もう一つは、英語の4技能評価です。
現在は「聞く」「読む」の2技能評価ですが、
「聞く」「読む」だけでなく、
「話す」「書く」を加えた4技能を評価されるようになります。
自分の時だったらと思うと、恐怖です・・・^^;
 
また、この評価については民間の検定試験が活用されるそうです。
英検とかTOEFLとかですね。
高校3年生の4月~12月に2回まで受験することができ、
成績が良かった方を提出するという形になります。
 
複数の検定試験がありますが、それらは、
CEFR(セファール)と呼ばれる基準に変換されて、
一律の体系でレベルを評価されるそうです。

最大のポイントは『多面的・総合的評価』の導入

これは個人的な感想でもありますが、
大学入試改革の最大のポイントは、
従来の学力の評価に加えて、
非認知能力も評価することになるという点ではないかと思います。
 
具体的には、
学校の成績に加えて、どのような課外活動を行ってきたか
についてまとめた『調査書』が入試で必要になっていきます。
就職活動でいうところの履歴書やエントリーシートでしょうか。
 
例えば、
  • 部活は何をして、どんな成績だったか
  • 生徒会や委員会活動はやっていたか
  • ボランティア活動などはやっていたか
に加え、それらの活動から何を学んだ 等が評価されます。
 
このように活動履歴を残していくこと
(もしくは、蓄積された履歴)をポートフォリオと呼びます。
文部科学省では『JAPAN e-Portfolio』の整備を進めています。
これは、高校生活の活動をeポートフォリオとして
記録、振り返りができる高大接続ポータルサイトです。
 
一言で言ってしまえば、日記をつけましょうということになりますが、
どのような経験をして、そこから何を学んだのか、
という観点で、様々な経験を記録していくことが重要になります。

まとめ

今回は大学入試改革について書いてみました。
 
前回も含め、新学習指導要領から大学入試改革について調べましたが、
今後どのような人材が必要か、そのための教育とは何か、
について、一貫した思想で考えられているなという印象を持ちました。
 
成功するかどうかはこれからではありますが、
国の方針を知り、今後の環境変化を意識しながら
子供の教育を考えることも大切なことだと思いました。